宮城県柴田郡村田町の里山へ通じる小道をしばらく歩いて行くと、山間の森に囲まれた牛舎が見えてきます。ここが本日の目的地の的場(まとば)牧場です。
家族経営の牧場で、森を開き牧場をつくり、3代目となる的場正彦さんと家族の3人で運営されています。
牛舎には約80頭ほど飼育され、年齢順にパドックに分けられていて、余裕のあるスペースでのびのびと育てられています。手を出すと牛が近くに寄ってきて頭を差し出しくる。人懐っこい牛を間近でみると大切に育てられているのが伝わりますね。ここにいる牛たちはだいたい生後約10ヶ月から育てられ、24ヶ月ごろ出荷されます。牛にも性格があるらしく、寂しがり屋の牛、気性の荒い牛、そういった性格や相性もみながら部屋割りを行なっているそうです。牛たちの負担を減らし、ストレスのないように成長させるという生産者の的場さんのこだわりが感じられます。
牛舎の中は清潔で、敷物のおがくずもほとんど汚れていません。餌となる飼料も月齢により変えていき、玄米やふすま、トウモロコシ、最終的には大豆等を配合しビタミンコントロールを丁寧にします。そうすることで最高級の仙台牛へと育ちます。ちなみに牛一頭が1日に食べる餌の量は10~12kg、出荷までに約6tの餌を消費します。餌のワラを農家さんから仕入れるため、年間12,000kmも車を走らせています。
牛の飲み水にもこだわりがあり、この森から出ている湧水を牛たちは通常飲んでいるそうです。そうしてストレスなく大事に丁寧に育てられた牛は、日本が誇る仙台牛※(まとばの仙台牛)へと育ち、村田町から日本中に出荷されていきます。
後日、取材の帰り際に託された「まとばの仙台牛」の肉をつかったパーティを企画。生産者の的場さん、自然農場 風天さん、岩手屋まるいち酒店の方々が集まり宴会がはじまります。ホストは村田町地域おこし協力隊と居候。
肉は「まとばの仙台牛」野菜は「自然農場 風天」お酒は「岩手屋 まるいち酒店」。
今宵の極上のメニュー
まとばの仙台牛のたたき、まとばの仙台牛の串焼き、自然農場 風天の卵の燻製、自然農場 風天のサラダ、自然農場 風天のジャガイモ焼き、まるいち酒店さんの日本酒各種、赤ワイン。
肉はしっとりジューシーな上質の赤身は、柔らかすぎず程よく肉の食感が楽しめます。表面が軽くスモークされているので、旨味がぎゅっと凝縮されていて、口中に旨味が広がります。渋いワインにも日本酒にもどちらにも相性はバッチリ!この日は熱燗もしましたが、これまた旨い!濃厚な肉の旨味に負けない日本酒の香り、美味しいです。
サラダも新鮮でシャキシャキ、本日のサラダはルッコラ、セリフォン、緑水菜に赤水菜、赤からし菜、そして緑からし菜!村田町産!からし菜系のサラダの風味が口の中を良い感じにリフレッシュしてくれます。村田町で栽培されているのに驚きました。卵も平飼いされた卵で子供たちは一番美味しい!と夢中になっていました。
酒が進み、笑の絶えない場に、美味しい食事とお酒は人を繋げて、楽しくしてくれますね!パーティーしたいとき、家族との団欒、ハレの日には「まとばの仙台牛」をいかがですか?ホームページより購入できます。
宴会は夜遅くまで続きました!みなさんありがとうございました!